「壺中の天」 全国の醗酵食の写真展とスライド上映・トーク

味噌でも醤油でも酵母でもいいのですが、皆さんは静かに息づく壺を覗き込んだことがありますか?

 イベントタイトルの「壺中の天」とは、講師の大橋さんのお言葉です。 まさに壺の中には天があります。 覗き込むほどに見上げているような気持になる無限の森羅として。 天はいまここの、そこかしこに在ることを壺は示してくれます。 地上にあまねく天界を全国180か所以上、雑誌「サライ」で7年以上にわたって、くまなく取材してこられたお二人。 写真家の大橋弘さんとフリーライターの陸田幸枝さんによる写真展とスライド上映、そしてトークです。

 醗酵食の前には同じ「サライ」で手仕事の取材もされていた黄金コンビですので、奥深いお話が伺えることは間違いありません。 

時流に染まらないゆえの孤崖に果てて、廃業寸前になっていた現場にも、何度となく立ち会われたとか。 既に世を去って久しい手仕事の方々も多くおいでだそうです。

 打ち合わせでお話の一端を伺っただけで「これは一日ではもったいない!」と、うわずってしまいました。 それなので、たっぷり二部の構成にしましょう。それでも足りないけれど。 幕間休憩には写真を眺めて、歓談と伝統食のおつまみもあります。 前半だけでも後半だけでも、 おいでください。 

濃厚で芳醇な醗酵世界の広大無辺を。 

古代から連綿とつらなる時間の悠久を。 

歳末のひととき、贅沢にいただきましょう。 

そうして未来の人たちに何が継いでいけるか、考えましょう。 

大橋弘さん(写真家)

東京都中野生まれ 伝統工芸は市井の職人さんから人間国宝まで、日本の野鍛冶は約10年間、さらに日本の伝統食を8年間撮ってきました。 ライフワークは苔の写真 かれこれ35年になります。 現在 源流の村を撮り始めています。 

写真集 「MOSS COSMOS 苔の宇宙」 「1972青春軍艦島」 「FRACTARL」 「野鍛冶」 「moss cosmos」 書籍 「日本の手仕事」 「極上食材図鑑」 「長寿の国 日本の伝統食」 「野山で生まれた暮らしの道具」 「日本鍛冶紀行」 

陸田幸枝さん(文筆家) 

愛知県生まれ。サッカリン、ズルチン入りの怪しげな駄菓子を親に隠れて食べ、給食の脱脂粉乳を飲んで元気に育った戦後世代。 20代の頃、白山麓の山里で蚕を育て、糸を取り、絹織物を織るおばあちゃんの手仕事と手料理に出合い、自ら作り出す暮らしの素晴らしさに目覚める。日本各地の草の根の暮らし、食文化を訪ね歩き伝える仕事をライフワークとする。 雑誌サライ、専門料理、東京新聞その他に連載執筆。日本民俗学会会員。 著書『長寿の国 日本の伝統食』『極上食材図鑑』『日本の正しい調味料』(小学館刊)ほか。



2016年12月03日(土) 
11時〜    写真展がご覧いただけます 
13時~ 15時   スライド上映とトーク 1部  
15時~ 16時   幕間休憩 写真展・おしゃべり。お二人がセレクトした伝統食などをいただきながら。 
16時~ 18時  スライド上映とトーク 2部 以上 


会場 青根草木館(あおね そうもくかん) 
〒242-0162 神奈川県相模原市緑区青根 1377-1 県道413号線 沿い  
連絡先:09040547625
電車の方は藤野駅からの送迎あります(要予約)。 

参加費 1部、2部それぞれ2,500円 (幕間の伝統食を含みます。お酒は別料金です) 今回は2階を写真展にするので託児はできません。 


お申し込みはこちら(醗酵の郷つくい) 
https://goo.gl/forms/STnubtWnnCDwIJko1
折り返し、受付確認のメールをお届け致します。

flyer design:mumio 
Illust:のぐちさきこ



醗酵の郷つくい

いま生きているイノチに手を添えて、 あたらしいイノチに生まれ変わる不思議。 地上に満ちるイノチの無限。 言葉を持たない天の餐。 醸して。食べて。つながって。

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